今回のテーマは人種とヒゲの関係についてです。
まず結論から申し上げますと、ヒゲが濃い人種・薄い人種というのは、はっきりと断定することは不可能です。
そういった研究結果やデータが存在するわけでもなく、そもそもヒゲの薄い・濃いを図る指標も多く、個人差が大きいからです。
ただし、人種によって体毛の質の違いというものはあります。チリチリの髪の毛とか、サラサラの髪の毛とか、色々ありますよね。ヒゲにも同じことが言えます。
そこでこの記事では、人種によって、どのようなヒゲの違いがあるのか、わかっている範囲で、簡単に解説していきましょう。
人種の分類
一口に「人種」と言っても、細かい分類まで言及してしまうと物凄い数になってしまいますので、分類が非常に難しいところです。
一番有名でわかりやすい区分として、人種を大きく分けると、以下の4種類に分けられると思います。
- ネグロイド(カポイド、ピグミー、コンゴイド等)
- コーカソイド(北方人種、東ヨーロッパ人種、アルプス人種、ディナール人種、地中海人種、南東人種、アルメノイド、インド・アフガン人種等)
- モンゴロイド(古モンゴロイド、新モンゴロイド、アメリンド等)
- オーストラロイド(ヴェッドイド、ネグリト、パプア・メラネシアン、アボリジニ等)
NAVERまとめより引用
簡単に分類するだけでこの種類の多さです。
これら人種の一つ一つ体毛の長さ・太さ・伸び率・密度などを調べ上げて、一覧にしていくのは、私のような一般人にはほとんど不可能です。(そういう研究をしている人もいるかどうか怪しいところです。)
ましてや体毛の中でも、主に男性に見られ注目度が低い「ヒゲ」となると、ますます厳しいところでしょう。
わかっていることは非常に少ないですが、現時点で明らかになっている事実もありますので、次の項目でまとめてみましょう。
人種とヒゲの関係
冒頭にも書いたように、人種によってヒゲの濃さが異なる、ということは科学的には証明されていません。
しかし、実験や観測によって、ひげの伸び量などによって多少の差異が見られることがわかっています。
アメリカの研究者ハミルトン氏の観測結果によると、日本人すなわちモンゴロイド人種とコーカソイド人種では、1日のひげの伸び量が平均的にコーカソイドの方が圧倒的に多いことが判明しています。
『ひげの科学』という本より図を引用して見てみると、実に量的に3倍~4倍くらいの差があるようです。

ここでいうコーカシア人(コーカソイド)というのが、ヨーロッパ系コーカソイド(俗に言う白人)を示すのか、あるいは中東系コーカソイドのことを示すのかはわかりませんが、
いずれにしてもモンゴロイド系よりはコーカソイド系の方がヒゲが濃い傾向にある、というのが見解としては正しいのかもしれません。
また、同書に記載されているマルチン教授の研究結果によると、体毛(ヒゲを含む)の性質に関して、人種ごとに以下のような特徴がある、との記述もあります。
剛毛…蒙古人、エスキモー、米原住民
滑毛…北欧人
波状毛…豪州原住民、セノイ人
縮毛…パプア人
捲毛…アフリカ・アジアなどのネグロイド及びメラネシアン
螺旋毛…ブッシュマン(サン人)、トーゴの黒人
かなり古い文献(40年以上前)なので、人種の区別や呼称が今と大きく異なっていますが、参考にはなるかと思われます。
これを見てみると、日本人は「剛毛」にあたるのかな、という感じです。
ヒゲの量的には少ないかもしれませんが、毛の硬さに関してはかなり強い分類になるのかもしれません。
たしかに日本人でヒゲが濃い人は、かなり剛毛の人が多いような気がします。私も超絶剛毛の人間です。(詳しくはプロフィール参照)
おわりに
『ヒゲと人種』の関係について、現時点でわかっていることを全てまとめてみました。
そもそも「人種」自体の研究も未だ発展途上なのに、さらにマイナーなヒゲにまで研究が及んでいるとは到底思えませんが、何か新たな情報がある方がいらっしゃったら、教えていただけると助かります。
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