ヒゲに限らず、どのような毛にも発生から成長、衰退、そして休止という一定のサイクル(毛周期)があります。
この記事ではヒゲがどのようなメカニズムで生えてきて、成長し、衰退していくのか、その過程と構造について、簡単に解説していきます。
なぜヒゲは生えてくるのか
まず初めに、ヒゲが生えてくる理由についてですが、これに関しては別記事に詳しく記述したので、ぜひ参考にしてみてください。

上の記事内容を要約すると、ヒゲが生えてくる理由というのは、現代の科学をもってしても明らかになっていません。
が、中には男性ホルモン(テストステロン)の影響を強く受けていることから、生殖・繁栄のための象徴であるという説もあるようです。
簡単に言うとヒゲが生えている男性はモテる的なことですね。
現代においてはヒゲを嫌う女性が多いですが、時代によってヒゲは権力や男らしさの象徴であることもありました。
今でも「ヒゲ好き」の人は一定数いると思いますが、それもひょっとしたらヒゲの持つ魅力の影響なのかもしれませんね。
ヒゲの構造について

上の画像を見ればヒゲの構造がわかるかと思われますが、活動期の毛は大きく分けて固定部と変動部の2カ所から成ります。
特に変動部に関しては、角化移行部、前角化部、伸長部、前伸長部、細胞分裂部、未分化部、メラノサイト部、そして種子層(毛母)など、かなり多くの要素で構成されています。
活動している間(毛が伸びている間)は、毛の根本付近の変動部が成長し続けます。
しかし、どんな毛でも、一度成長し始めたらいつまでも発育し続けるというわけではありません。
成長期が過ぎれば、成長を停止し退化して棍毛となり、脱落してしまいます。
その棍毛が脱落した後の毛乳頭は、しばらくの間、新しい毛を作ることを休止するのが普通です。これを休止期と言います。
後述しますが、ヒゲはこのような成長期(活動期)と休止期を繰り返して、生えては抜け落ち、また生えては抜け落ちるといった過程を経ていくのです。
ヒゲの毛周期(もうしゅうき)について

最後に、冒頭にも書いた毛周期について解説していきましょう。
こちらもヒゲに限った話ではありませんが、体毛には必ず発生→成長→衰退→休止という一定のサイクル(毛周期)があります。
順番にどのような状態か説明していくと
- 発生(成長期初期)…成長が始まったばかりで、まだ表面には表れないが、毛としての形成を始める時期
- 成長期…毛根から毛が生え、皮膚の表面から出てきて、どんどん太く伸び盛っていく時期
- 退行期…一番太くなる時期から、だんだんと細く薄くなっていく時期
- 休止期…棍毛が脱落し、毛乳頭がしばらくの間新しい毛を作らない時期
以上のような感じですね。
上に載せた画像を見れば、なんとなくイメージが湧くとは思いますが、ヒゲや髪の毛といった体毛には上記のような流れで生えては抜け落ちるという周期を繰り返しています。
具体的にどのくらいの期間なのかというのは、毛の部分によって違いますし、人によっても大きな個人差がありますので、一概に言うことはできません。
同じヒゲの中でも、たとえば口ひげ・あごひげ・頬ひげでそれぞれ成長期の長さが異なりますが、一般的には口ひげの成長期が一番短く、あごひげの成長期が一番長いと言われています。
たとえばあごひげはサンタクロースのようにどこまでも長く伸びることがありますが、口ひげはそこまで長く伸びることは無いですよね。
口ひげが10センチを超えることは稀ですが、あごひげは1メートルを超えることも珍しくないのです。
おわりに
今回は、髭の仕組みと構造、そして毛周期についてまとめてみました。
何かヒゲの仕組みや構造に関して、知っている情報、あるいは訂正箇所等ありましたらコメントをいただけると助かります。
最後に、ヒゲが濃いor青ヒゲで悩んでいる人は、当サイトで脱毛・抑毛方法について徹底的に解説していますので、ぜひとも他の記事も参考にしてみてくださいね。