ヒゲは何のために生えてくるのか。
存在する意味はあるのか。
はっきり言って不要なのではないか。
青髭・濃い髭に悩む私のような人間にとって、ヒゲは邪魔以外のなにものでもありません。
しかし、どんなに不要だと思っていても、自分の意思とは無関係にヒゲは勝手に生えてきます。
お前は一体なんなんだ。
なぜ必要が無いのに俺のあごや首、頬ですくすくと育っているんだ。
思春期の頃から生え始めてきたヒゲに対し、沸々と怒りが込み上げてきたこともしばしばありました。
そしてこのたび、当サイト「ひげ研究所」を立ち上げるにあたって、あらためてヒゲと真摯に向き合うことにしたのです。
あらゆる書籍・文献を読み漁って得た結果をまとめ、さらには自分自身の見解なども添えて、ヒゲの役割・存在意義について考えてみることにします。
人間にとっての「ヒゲ」
結論から言ってしまうと、ヒゲが何のためにあるのか、未だにその明確な理由はわかっていません。
たとえば髪の毛が「頭部の衝撃を和らげ」、「温度を保つ」役割を持っていたり
あるいは鼻毛やまつ毛の役割が「異物の侵入を防ぐこと」であったりするように
ヒゲにも何かしらの役割が与えられていてもおかしくありません。
しかし、ご存じのとおり、ヒゲが仮に存在しなくても特に困るようなことはありません。
そもそもヒゲが生えてくるのは、大抵は成人を迎えた男性であり、人によって濃さはバラバラです。
中には男性でありながら全く生えてこない人だっていますし、逆に女性でもヒゲが生えてくる人は存在しています。
遥か昔の人類の祖先まで遡って考えていけば、何かヒントは見つかるのかもしれませんが、いかんせんそこまで真剣にヒゲを研究している学者が(私の知っている限りでは)いないのです。
ちなみに、イギリスの科学雑誌『ニュー・サイエンティスト』に掲載された記事でAdrian Barnett氏が言うことには、ヒゲは男性が性的に成熟したことを示す、最も象徴的なものとのこと。
また、Wikipediaにも、ヒゲの存在理由について以下のような記述がありました。
髭に生物学的な機能としての意味合いは薄く、特に現代においては多くの人間にとって無用のものとされる。しかし最近では、クジャクの羽やライオンのたてがみ、マンドリルの色鮮やかな皮膚や体毛などと同じように、成熟したオス個体に顕著に発現する第二次性徴であることから、主に異性による選択により発達したものであるとする見解も増えており、むしろその説が有力化してきている。
Wikpediaより引用
以上のことから、ヒゲの存在理由を一つだけ見出すとすれば、それは生殖・繁栄のための象徴であるということ。
ヒゲを濃くする要因が男性ホルモン(アンドロゲン・テストステロン)であることからも、あながちそれは間違っていないのかもしれません。
もしも女性がなぜか「ヒゲのある男性」に惹かれてしまうのであれば、まさしくそれはヒゲの役割が機能しているということになるでしょう。
たしかに、人類の歴史を振り返ってみると、ヒゲは権力の象徴であったり、ファッションの一つになるようなことも度々ありました。
現代においてもヒゲでオシャレをする人は一定数存在しています。
しかしながら、統計では、ほとんどの女性は男性のヒゲに対し、ネガティブな印象を持っているという事実があります。(詳しくはこちらの記事で解説しています。)
ですから「ヒゲが異性を惹きつける」役割を持っているかどうかは怪しいところです。
結局のところ、ヒゲの役割は不明、もしくはいわゆるムダ毛である、というのが結論になるかと思われます。
動物にとっての「ヒゲ」
次に、人類だけではなく、人類意外の動物にとっての「ヒゲ」について考えてみましょう。
動物のヒゲは、人間のように思春期の時期を超えた段階で二次的に生えてくるようなものではありません。
分類として、人間のヒゲは体毛ですが、動物のヒゲは洞毛(どうもう)と呼ばれています。
体毛と違い、洞毛には血液が流れ、神経の数も体毛の数十倍と言われています。
一番身近な例としては、猫がいますね。
猫のヒゲの役割として、以下のような特徴があります。
- 空気の流れを読む
- 獲物を察知する
- 目を守る
- 通れる場所か判断する
- 気分を表す
動物の種類によってその役割は微妙に異なりますが、動物のヒゲはほとんどの場合、接触を敏感に感じ、個体認識をする役目を果たしています。
洞毛を持つ動物として代表的なのは、イヌ、キツネ、アライグマ、アザラシなどが挙げられます。
犬や猫を飼っている人は、試しに寝ている時にヒゲに触れてみると、その役割の重要性が認識できると思います。(一瞬で目を覚ますはずです。)
おわりに… 私にとっての「ヒゲ」
ここからは完全に主観の個人的な意見ですので、興味が無い方はスルーしてください。
私にとってのヒゲは、
- 見た目を老けさせる魔法の体毛
- 毎朝の髭剃りや脱毛(抑毛)によって時間とお金を消費する無駄な存在
- 中学・高校といった青春時代の悩みの元凶
- 当サイトを作るエネルギーの源
以上です。
一言で言うと、完全に不必要な存在ということですね。(笑)
詳しくはプロフィールを読んでいただければわかると思いますが、私は中学生時代からヒゲが生え始め、高校生の時には既にヒゲが濃くなり青い髭となり、様々な脱毛グッズ・抑毛クリームに手を出し、結局その後15年以上にわたってヒゲと共に生きてきた人間です。
あだ名もいつしか「ヒゲ」と呼ばれるようになり、次第に憎たらしかったヒゲを受け入れるようになっていきました。
そして、思春期の私と同じような悩みを抱える青少年、あるいは20~40代の社会人の方々に対し、何か自分の経験を役立てていきたいと考え、当サイトを立ち上げました。
当サイトでは、ヒゲに関する科学的なメカニズムや、ヒゲに関する雑学・豆知識、そしてヒゲを薄くするために一番良い方法は何か、というのを、自身の実体験をもとに真剣に検証しています。
もし興味がある方は、ぜひ他の記事にも目を通してみてくださいね。